佐野歯科ニュース
- 日本人の歯周病感染率
- 歯周病は日本人の約80%が感染していると言われています。しかし、約40%の人が「歯周病ではない」と思っているそうです。「口の中がネバネバする」「口臭が気になる」などは、歯周病菌が関係していることが非常に高く、また糖尿病、高血圧などの成人病、インフルエンザなどとの関連性も指摘されています。
- 咀嚼(そしゃく)と脳の活性化
- 柔らかいものばかりではなく、硬いものを食べる習慣をつけましょう。噛むことで、唾液が多く分泌し口腔粘膜を介して殺菌してくれます。また、多く噛む事で顎(アゴ)の筋肉も鍛えられ、脳の活性化にもつながります。
- 高齢者の歯周病と誤嚥性肺炎
- お口の病気は、口腔内だけでなく、いろいろな病気を併発します。特に高齢者の方に多い疾患に、誤嚥(ごえん)性肺炎があります。嘔吐やお口の中の細菌が、気管に入り込むことで起きる肺炎です。これは、咀嚼がなく唾液の分泌が少なく殺菌効果が少ないのも原因です。また、自覚症状がない不顕(ふけん)性誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎を起こすこともあります。歯周病の細菌が原因の一つと考えられており、予防するためにも、食後や就寝前のお口のケアを心がけましょう。介護度の高い寝たきりの※嚥下(えんげ)がスムーズでない方の口腔ケアには、歯ブラシにガーゼなど巻いてケアするのも効果的です。
- ※嚥下(えんげ)とは、口の中の物を飲み込むことを意味します。
- 高齢者のQOL(日常生活の質)向上
- おいしく食べものを食べるには、健康な歯も必要ですが、適度な運動も大事です。ご自分の体力にあった運動を心がけることで食欲も出てきます。目標を立てて日常生活の改善を図りましょう。また、義歯(入れ歯、インプラントなど)が自分に合っているかも大事ですのでご不安の場合はお気軽にご相談ください。歯が無いからとあきらめてはいけません。
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